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皆さんこんにちは
株式会社大和の更新担当の中西です。
目次
鉄骨建方の最後を締め、ディテールの精度で建物の出来を左右するのが鍛冶工事。
本記事では、溶断→孔明け→溶接→歪み取り→仕上げまで、現場でそのまま使える“型”をまとめました。
図面の三点照合:構造図/詳細図/製作図。特記の母材・板厚・仕上げ記号を赤入れ。
道具セット:磁気ボール盤、チップ(径・板厚に合う刃)、仮付クランプ、直角治具、レーザー墨出し器。
材料トレーサビリティ:**鋼材のヒートNo.**と工区をQRやタグで紐付け。
火気・高所の申請:ホットワーク許可、消火器・火の番、立入区画の策定。
搬入・動線:揚重スロット予約、人と荷の分離動線、エレベーター養生。
罫書き→ケガキ:基準面を決め、ケガキは外側に残す。
ギャップ管理:切り代を**+1〜2mm残して仕上げ削り**で寸法に。
面取り:溶接予定部はミルスケール除去+開先加工。
端部の止め:割れ・欠け対策に角をRに。
NG例:裏返し切断でドロス噛み→母材硬化→ビード不良の温床に。
芯出し:レーザー&ポンチでズレ防止、仮止め2点で本体の回り込みを防ぐ。
切削条件:板厚に対し回転数・送りを合わせ、切削油は小まめに。
バリ取り:裏表の面取りでボルト座りを安定。
切粉管理:落下防止シート+磁力トレーで第三者災害ゼロ。
前処理:油・さび・塗膜は30mm以上剥離、乾いた面に。
仮付→本溶接:対称・スキップ・短ビードで歪み抑制。
姿勢別のコツ
下向き:押し気味で緩いウィービング。
立向・横向:入熱を絞りアンダーカット回避。
上向:短アーク・小刻み、休止で溶け落ち防止。
ガス管理:風のあるフロアは風防・流量UP、トーチ角度は10〜15°。
品質確認:脚長・余盛・アンダーカット・ブローホールを都度目視(VT)。
先反り・先曲げを図面で合意し、実機では対称溶接+バックステップ。
予熱・パス間温度:厚板・高強度材はクレヨン温度計で管理。
ハンマリングは最小限、支持点を変えて応力を逃がす。
矯正は“最後の手段”——まずは入熱設計で抑える。
摩擦面は触らない・汚さない(塗料・油NG)。
孔精度と座面の平滑を確保、座金の向きを揃える。
溶接スパッタが飛ばないよう防炎シート+マスキング。
PPE:遮光面・皮手・防炎ウェア・安全帯(フルハーネス)・耳栓。
火花飛散:15m以内の可燃物ゼロ、火の番が30分残留。
局排・集塵でヒュームを吸わない。
開口・端部は先行養生、通路確保と三点支持で転落防止。
8:00 朝礼・KY・火気申請→8:30 墨出し・ケガキ
9:30 ガス/プラズマ溶断→10:30 磁気ボール盤孔明け
12:30 溶接仮付→14:00 本溶接→15:30 歪み確認・仕上げ
16:00 VT写真・片付け→16:30 撤収・明日の段取り
エッジ処理・バリ取り・防錆補修(指定塗料)。
写真台帳:Before→ケガキ→開先→仮付→本溶接→仕上げを同一アングルで。
是正管理:NG箇所は番号タグ→是正→再検→記録。
[ ] 図面三点照合完了 [ ] 火気・高所の許可取得
[ ] 摩擦面の保護 [ ] 予熱・パス間温度の基準設定
[ ] VT合格基準の共有 [ ] 写真台帳の必須カット確認
鍛冶工事は段取り×前処理×入熱設計×安全で仕上がりが決まります。
“速く・正確に・安全に”の三拍子を型化して、毎日の品質を安定させましょう