皆さんこんにちは
株式会社大和の更新担当の中西です。
現場は短工期・多工区・人手不足。同じ良さを速く繰り返すために、鍛冶工事の運営を仕組み化しましょう。ここでは受注→段取り→施工→検査→引渡の全体を強くする実装例を紹介します。
SOP(標準作業手順):溶断・孔明け・溶接・仕上げの要点とNG集をA4で。
WPS(施工要領)は板厚帯×姿勢でテンプレ化、QRで現場提示。
写真基準(必須カット・距離・角度)をサンプル付きで共有。
直角・平行治具で測る回数<治具に当てる回数。
クランプ・位置決めピンで仮付け再現性UP。
プレユニット(工場で半完成)化で現場は据付+接合のみに。
磁気ボール盤×2台で孔明け→面取りの並列処理。
ポジショナー導入で全姿勢→下向き化、ビード安定&スピードUP。
切断は“切る人”固定で品質の均一化、消耗品の摩耗予測も数字で管理。
図面・SOP・WPSをタブレット集約、最新版のみ表示。
工区・材料・写真をQR/バーコードで紐付け→台帳は自動生成。
日程ダッシュボード:揚重スロット・他職種の干渉・材料到着が一目で分かる。
一次合格率(VT)、手直し率、1接合あたり工数を日次で見える化。
不具合カルテ:欠陥×要因×是正×再発防止を1行で。週次で共有して再発ゼロへ。
摩耗・消耗は刃物・ノズルの交換時期を運用ルール化。
火気作業:火の番30分残留・消火器位置・火花飛散距離の掲示。
高所:フルハーネス・ランヤード接続先の図示、動線テープで転落を予防。
ヒューム:局排と風向の管理、マスクの装着基準を明文化。
ヒヤリハットは24h一次報告→72h対策を固定ルールに。
見積は溶接長×脚長×姿勢補正×材料×仮設をテンプレ化。
実績は1接合のタクトで管理、差分は要因分析(待ち・干渉・不適合)。
Day1–7:安全・火気・道具。ケガキと直角治具の基本。
Day8–30:溶断→面取り→孔明け→仮付の一連流れを反復。
Day31–60:姿勢別溶接、スキップ/対称、VT基準を暗記。
Day61–90:小隊リーダー体験、写真台帳の作成、是正の進行管理。
Day1–7:SOPとWPSのテンプレ統一/写真基準の掲示
Day8–14:治具の整備(直角・位置決め)/消耗品の在庫基準化
Day15–21:タブレット運用開始(図面・QR台帳)/ダッシュボード試験運用
Day22–30:KPI公開(一次合格率・手直し率)/週次“1行カルテ”運用
[ ] WPS・SOPの提示 [ ] 摩擦面保護のルール
[ ] 写真台帳の納品可否 [ ] 火気・高所の安全体制
[ ] 一次合格率・手直し率の実績 [ ] 工程干渉時の調整窓口
“選ばれる鍛冶屋”は、標準化(A4一枚)×治具×DXで同じ良さを速く提供します。
安全と品質を土台に、段取り勝ちで利益体質へ。今日からテンプレ整備とQR台帳で一歩
皆さんこんにちは
株式会社大和の更新担当の中西です。
鉄骨建方の最後を締め、ディテールの精度で建物の出来を左右するのが鍛冶工事。
本記事では、溶断→孔明け→溶接→歪み取り→仕上げまで、現場でそのまま使える“型”をまとめました。
図面の三点照合:構造図/詳細図/製作図。特記の母材・板厚・仕上げ記号を赤入れ。
道具セット:磁気ボール盤、チップ(径・板厚に合う刃)、仮付クランプ、直角治具、レーザー墨出し器。
材料トレーサビリティ:**鋼材のヒートNo.**と工区をQRやタグで紐付け。
火気・高所の申請:ホットワーク許可、消火器・火の番、立入区画の策定。
搬入・動線:揚重スロット予約、人と荷の分離動線、エレベーター養生。
罫書き→ケガキ:基準面を決め、ケガキは外側に残す。
ギャップ管理:切り代を**+1〜2mm残して仕上げ削り**で寸法に。
面取り:溶接予定部はミルスケール除去+開先加工。
端部の止め:割れ・欠け対策に角をRに。
NG例:裏返し切断でドロス噛み→母材硬化→ビード不良の温床に。
芯出し:レーザー&ポンチでズレ防止、仮止め2点で本体の回り込みを防ぐ。
切削条件:板厚に対し回転数・送りを合わせ、切削油は小まめに。
バリ取り:裏表の面取りでボルト座りを安定。
切粉管理:落下防止シート+磁力トレーで第三者災害ゼロ。
前処理:油・さび・塗膜は30mm以上剥離、乾いた面に。
仮付→本溶接:対称・スキップ・短ビードで歪み抑制。
姿勢別のコツ
下向き:押し気味で緩いウィービング。
立向・横向:入熱を絞りアンダーカット回避。
上向:短アーク・小刻み、休止で溶け落ち防止。
ガス管理:風のあるフロアは風防・流量UP、トーチ角度は10〜15°。
品質確認:脚長・余盛・アンダーカット・ブローホールを都度目視(VT)。
先反り・先曲げを図面で合意し、実機では対称溶接+バックステップ。
予熱・パス間温度:厚板・高強度材はクレヨン温度計で管理。
ハンマリングは最小限、支持点を変えて応力を逃がす。
矯正は“最後の手段”——まずは入熱設計で抑える。
摩擦面は触らない・汚さない(塗料・油NG)。
孔精度と座面の平滑を確保、座金の向きを揃える。
溶接スパッタが飛ばないよう防炎シート+マスキング。
PPE:遮光面・皮手・防炎ウェア・安全帯(フルハーネス)・耳栓。
火花飛散:15m以内の可燃物ゼロ、火の番が30分残留。
局排・集塵でヒュームを吸わない。
開口・端部は先行養生、通路確保と三点支持で転落防止。
8:00 朝礼・KY・火気申請→8:30 墨出し・ケガキ
9:30 ガス/プラズマ溶断→10:30 磁気ボール盤孔明け
12:30 溶接仮付→14:00 本溶接→15:30 歪み確認・仕上げ
16:00 VT写真・片付け→16:30 撤収・明日の段取り
エッジ処理・バリ取り・防錆補修(指定塗料)。
写真台帳:Before→ケガキ→開先→仮付→本溶接→仕上げを同一アングルで。
是正管理:NG箇所は番号タグ→是正→再検→記録。
[ ] 図面三点照合完了 [ ] 火気・高所の許可取得
[ ] 摩擦面の保護 [ ] 予熱・パス間温度の基準設定
[ ] VT合格基準の共有 [ ] 写真台帳の必須カット確認
鍛冶工事は段取り×前処理×入熱設計×安全で仕上がりが決まります。
“速く・正確に・安全に”の三拍子を型化して、毎日の品質を安定させましょう